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「■ 刀剣乱舞 短編」
▼ 薬堀

【薬堀】きみと、いっしょに

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「いらっしゃいませー」
「ぼったくりには気をつけろよ、大将」
「買いすぎはいけませんよ~、主さん」
「分かってるってば」

今回万屋に赴いた審神者の青年、那由他。
御付の者は、薬研藤四郎と堀川国広である。
元々世話焼きの二人にしっかり釘をさされ、ハハハと乾いた笑みを浮かべる。

御付の二人から色々アドバイスを受けながら品物を購入する。
そんな時、店員が笑いながら、

「後ろのお二人さん、可愛いねぇ。兄弟かい?」
「「((兄弟……))」」
「あ、いやいや兄弟じゃないんスよ。僕の付添いなだけですから~」
「ああ、そうなんですか~」

審神者の後ろにいた、堀川と薬研。
後ろの二人が反応する前に、那由他は素早く返答を切り返す。
そして何か言われる前に、二人の腕を掴みさっさと万屋を後にした。



「……」
「(うわぁ、やっぱり予想通りの展開になってる……)」

本丸に戻って、仕事を一段落終えた那由他は洗濯物を畳みながら溜息ばかり吐いている堀川を見つけた。
那由他は、堀川が薬研と恋仲である事を知っている。
だからこそ、堀川が落ち込んでいるであろう原因も分かっていた。

「はぁ……」
「そんなに気になるの?」
「ぅわあ!?」

背後から話かけたのもあるが、余程上の空だったのだろう。
想像以上に驚かれ、那由他も釣られて驚いてしまった。

「っ、あ、主さん!?」
「驚きすぎ、国広……。こっちまでビックリした」
「す、すみません……!」
「ボーっとしてたけど」
「な、何でもないです!」
「何でもないならボーっとはしないでしょ?」
「ぅ、……」
「……薬研関係かな?」
「っ!(びくり)」
「それともさっきの万屋の件かなぁ?」
「っ……(びくり)」
「(おー、分かりやすいなぁ)」

一言一言にびくり、と反応し赤面する。
とても分かりやすい反応に、悪いとは思うが那由他は笑いを堪え切れなかった。

「うぅ、主さん意地悪です……」
「はは、ごめんごめん。分かりやすい反応するからついつい苛めちゃった」
「う~……」
「おいおい大将、あんまり国広を苛めてやるなよ」
「ふふ、王子様が来ちゃったねぇ」
「あ、主さん~……」

素直に言ったほうがいいよ堀川くん♪、と余計なお世話としか思えないアドバイスをして那由他はその場を離れた。
残されたのは、噂をされていた渦中の人物、薬研と赤面したままの堀川。

「やれやれ、大将にも困ったもんだ」
「……あの、薬研」
「ん?」
「どこから……聞いてたの?」
「ん~、大将の『ボーっとしてたけど』の下だり位からだな」
「それ……全部って事だよね……」
「まぁ、そうなるな」
「うぅ……」
「兄弟って言われたのが気になってんのか?」
「……うん」
「周りの目なんて気にしたってしょうがないだろ」
「……そうだけど、やっぱり、兄弟にしか見えないんだなって思ったら……どうしても、ね」

自分達は、普通とは違うんだと思い知らされるようだから。とぽつりと堀川は呟いた。
いつも、悩むのは自分。どうして、もっと自信が持てないのだろう。
でも、いつも心の奥底に潜む不安が自信を邪魔するのだ。

「……やっぱり僕じゃ、薬研とつりあわな……」
「……それ以上言ったら怒るぞ」
「!!」

いつもより低くなった薬研の声色に、彼の本気を感じてビクリと堀川が震えた。
恐る恐る薬研を見ると、明らかに怒気を孕んだ瞳が堀川を見据えていた。

「や、げ……、……ぅ……」

純粋な恐怖と、彼を怒らせた事、そして、嫌われたかもしれないという喪失感。
一気に溢れてきて、涙が零れた。
一度零れた涙は、止まらない。

「(もう、駄目だ……)」

きっと、嫌われた。呆れられた。失望された。
マイナスの事しか考えられない。
俯いて、しゃくり上げるのを止めようとするが水が溢れたバケツのように、気持ちが止まらない。
そんな時、苦しい程強く抱き締められた。

「……薬、研……」

『お願い、嫌いにならないで』
しゃくり上げる声の中、聞こえた願い。
それは、堀川の本当の心だった。

「……悪い。悪かった。……だから泣かないでくれ」

抱き締めたまま、堀川の髪をそっと撫でる。

「……俺を、どうして信じてくれないんだろうって思って」

まるで、俺が国広を好きな事を否定されたように聞こえたから。
薬研の困り果てたような声。
その薬研の言葉に、思わず顔を上げる。

「そんな、そんなの違うよ…!僕じゃなくても……僕じゃなくても……」
「……じゃあ、俺があんた以外いらないって言ってもそんな事言うのか?」
「……!」
「国広じゃないと、嫌だ」
「……」
「……国広は?」
「……僕、も……薬研じゃないと……やだ……」

搾り出されるように告げられた言葉は、心からの、堀川の本当の言葉。
薬研は堀川を強く抱き締め、涙の零れる頬に唇を寄せた。

「……うん、それでいいんだよ。……それだけでいいんだ」

互いに、好きだと。愛している気持ちがあるから、気にする事はないのだと。
もっと、自分自身の気持ちを信じて欲しいと薬研は思う。

「薬研、ごめんね。僕……これからも沢山薬研に迷惑をかけると思う」
「……ああ」
「……でも、……でも。僕と、ずっと一緒にいてくれますか」

薬研の頬を撫で、彼の綺麗な黒髪に顔を埋め堀川は問う。
薬研はそんな堀川を抱き締める腕に力を込め、強い意思を込めた瞳で伝える。

「あんたがそれを望むのなら。望んでくれる限り、一緒にいてやるよ」

じゃないと、あんたは泣いちまいそうだからな。
と、優しく微笑んでくれた薬研。
堀川は、彼の想いの深さを改めて思い知らされた。
薬研の想いが泣きたくなる程嬉しくて、堀川は薬研に口付けた。
薬研もそんな堀川の心を癒すように、触れるだけの口付けを繰り返す。
深い激しい口付けよりも、今はその優しく触れるだけの口付けがとても嬉しかった。

「ありがとう……薬研……」
「いえいえ。……もう、あんな事言うなよ?」
「うん」

互いに見つめあい、クスクス笑う。
そして、また強く互いを抱き締めた。





「(……どうしよう、戻るに戻れない)」

そして、少し離れた所で那由他はいちゃつく恋人を見て焚きつけた自分を殴りたい気持ちになっていた。

「あー少し前の自分を殴りたい」
「自業自得だよね」
「そうそう。ねぇねぇあるじー、どうせ暫く戻れないんだし~俺等と一緒に遊ぼうよ~」
「……お前らと遊んだらシモの事にしかならないだろうが……!」
「だってあるじ綺麗だし可愛いんだもん」
「だもん、とか言っても可愛くないし」
「酷いなぁ主は~!よし、お仕置き」
「了解(ニコッ)」
「ちょ、お前等普段仲が悪いクセにこんな時意気投合すんなこの沖田刀共!!」

⇒そして、沖田組にしっかり頂かれた審神者でありました。



* 終 *
(酷いオチなんて言ってはいけない)



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