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【みかいち】残酷遊戯 3 -真実-

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*燭一ハピエンルート*


引き裂かれた想い、届かない手。
美しい青年は自責の念に囚われ、
籠の中で涙を流す。



私はただ、逃げていただけ。
そして、貴方を信じているようで、私は、貴方を信じきれていなかった。
そんな私に、……お願いです、罰を下さい。



■ 残酷遊技 3 -真実- ■




「一期、顔色が悪いよ。大丈夫?」

主である審神者に声を掛けられ、一期はゆっくりと振り返る。
その顔色は、誰が見ても分かる程悪かった。

「大丈夫、です……」
「大丈夫な訳ないじゃん。仕事はもういいから休みなよ」
「しかし……」
「一期、そんな顔色で仕事してたら光忠絶対に心配するよ」
「、それは……」
「光忠に迷惑かけたくないなら、休むようにね」
「畏まり、ました……」

一期は頭を下げる。本当は休みたくなかった。
眠る度、一人で時間を過ごす度に三日月に身体を開かれた事を思い出す。
恐怖と、最後は感じてしまった自分への嫌悪。
睡眠時間は極端に減り、燭台切との逢瀬もいつしか避けたいと思うようになってしまって。
でも、彼との逢瀬が自分を繋ぎ止めているのも事実で。
自室に戻った一期は、部屋の隅に座り外を見る。
手入れされている庭は、心を落ち着かせてくれる。
遠くからは、弟達が遊んでいる声が聞こえる。
周りは、今までと変わらない。
周りだけが変わらないのに、自分の周りだけが変化した。

「……、」

目を閉じると、三日月の美しい歪んだ笑みが浮かぶ。
自然と、身体が震えた。

「(……助けて)」

ぽろぽろと零れ落ちる涙に、心が無意識に助けを求めていた。

「(燭台切さん…)」

涙がぱたぱたと畳に落ちる。
一期の今の心の中は、誰よりも大切な人……燭台切への罪悪感だけだった。
彼の事を愛している。
この気持ちは決して揺らがない。

……でも。

彼は……、自分に起こった事を知っても、変わらず愛してくれるのだろうか?
もし、拒絶されたら……?
そうなったら、自分はきっと、壊れてしまう。
会いたい。逢いたい。でも、会いたくない。
嫌われたくない。
相反する気持ちが綯交ぜとなって一期を苦しめる。

「(燭台切さんに嫌われる前に……、自分から言ってしまったほうがいい……)」

事実を知られて燭台切から別れを告げられるより、自分から別れを切り出したほうがいい。
……その方が、きっと、互いにいい筈。
きっと、燭台切には自分よりももっと相応しい相手がいる筈だから。

と、一期の部屋の襖を叩く音。
その隠しもしない気配に、一期の身体が恐怖で震え始める。

「邪魔するぞ、一期」
「っ……、三日月、殿……」

その声に、一期の肩が跳ねた。
その顔に映るのは、動揺と、恐怖。

「……怖いのか?俺が」
「っ……」

一期の心の中で暴れ狂う動揺と恐怖を、三日月は感付いているようだった。

「……まぁ、そうだろうな。そう簡単にお前が堕ちるとは思っておらんさ。……だが、俺に抱かれたお前を奴は愛してくれると思うのか?」
「!……やめ、……止めて、下さい……っ!」

一期の心の中を暴れる嫌悪感と、恐怖。
一期は思わず耳を塞ぎ、聞きたくないというように頭を振る。
そんな一期を見て三日月は妖艶に微笑み、一期の頬に触れる。
その触れる指の冷たさに、一期は思わず身震いした。

「大丈夫だ、一期。もし、お前が燭台切に捨てられたとしても俺が愛してやろう」
「っ……」

絶望と恐怖を湛えた一期の瞳を見つめ、艶やかに言葉を紡ぐ三日月。
その言葉と声色はとても優しいものだったが、それは一期を更に追い詰める。
それはまるで、じわりと心を蝕んでいく猛毒のようだった。
一期が震える瞼を伏せると、その目尻から透明な雫が伝う。
三日月は優しくその涙を拭うと、一期に口付けを交わした。

「っ……!!」

口内を舌が絡め取る動きに一期が目を見開き、三日月から離れようとするが上から押さえ込まれ口内の蹂躙を許す。

「(私は……、なんて無力なんだろう)」

独りでは何も出来ず、
結局燭台切に迷惑をかけてばかりで。
心の底から駆け上がってくる己の嫌悪感に、涙が更に零れた。

「……来たか」

長い口付けから三日月が離れ、呟く。
三日月が見つめる方向には、燭台切の姿があった。
彼の姿を見た瞬間、一期の心は恐怖で凍り付く。


――……見られ、た……?


恐怖で目の前が真っ暗になる。
一期は燭台切を見ていられなくなり、背を向ける。


愛しさは溢れて止まらないのに。
貴方を、こんなに怖いと思うなんて。


「思ったより早かったな、燭台切よ」
「……主さんから一期くんの調子が悪そうだからと言われてね。……それに、ずっと気にかかってた事があったから」
「……ほう」
「……一期くんを手篭めにしてたのは、貴方だね三日月殿」
「……何故俺だと?」
「……残り香、だよ。後、貴方の行動と一期くんの反応でなんとなく、と思ってたんだけど」
「まるで犬だな、燭台切」
「………」
「……一期、何か言ってやったらどうだ?」

怒りに拳を強く握り締めながら、ちらりと燭台切は一期を見る。
背を向けている為一期の表情は伺えないが、小刻みに震えるその細い肩は酷く痛々しかった。
自分が気付いてやれなかった間に、どれだけ彼は傷つけられたのだろう。

「……燭台切、さん……。ごめんなさい……貴方に、ずっと……嘘を、」
「一期くん……」

背を向けたまま一期が燭台切に伝える。
その声は、悲しみに溢れていた。

「……もう……、私との事は忘れて下さい……!!」

もう私の事には構わないで、と最後に一期は告げた。
出来るなら、今すぐ彼に触れたかった。抱きしめてもらいたかった。
…でも。
もう、それは叶わない願いだから。
私はもう、自分から彼に別れを切り出したのだから。
でも、彼の顔だけは見る事が出来なかった。
そんな中始終無言だった燭台切が、一期に向かい一言だけ告げた。

「一期くん……一つだけ聞いていい?それが、君の本心なの?」

本心な訳が無い。
だけど貴方に別れを告げられるより、自分で別れを告げたほうが悲しみは少ないから。

「本心……ですっ」
「……なら……、どうして泣いているの?」
「っ……!!」

言葉では嘘は言えても、心にまで嘘を付く事は出来なかった。
心が、苦しくて、悲しくて。涙が溢れて止まらない。
一期はもう何も言えなくなってしまい、泣き崩れる。
決壊して溢れた心は涙となって、溢れてくる。
そんな二人を見ていた三日月が、燭台切に問うた。

「燭台切、お前は一期が他の男に身を許した事は気にならぬのか?」

その言葉を聞いた瞬間、一期の背中を悪寒が走り抜けた。
もう、嫌だ。
一期は耳を塞ぐ。


聞きたくない、聴きたくない、訊きたくない――!!!


「……だから?」

静寂の中、燭台切が言った言葉。

「……そんな事で、僕が一期くんを嫌うとでも思ったの?心外だね。……そんな、安い気持ちで一期くんを愛した訳じゃない」

その言葉を聞き、一期は呆然とする。
思わず燭台切を振り返ると、彼は真っ直ぐ自分を見つめていて。
彼の、深い金色の瞳は強い意思を讃え一期を見据える。

守ってあげられなかった一期は、身も心も酷く傷付いていた。
助けて欲しいと、一期は無意識だがサインを送ってくれていたのに気付いてやれなかった。
己の不甲斐なさが燭台切は許せなかった。

…だから。

「…一期くんが本当に、僕に愛想が尽きたというのなら……、僕は素直に身を引くよ。だけど、僕はそうなったとしても一期くんを想い続けるさ。……僕にとって、これは最初で最後の恋だと思ってるから」
「っ……!!燭台、切さん……っ……!!」

一期の目に映ったのは、何よりも大好きな燭台切の優しく微笑んだ顔。
もう、限界だった。
結局、自分は逃げていたのだ。
燭台切の言葉を聞くのが怖くて、彼に嘘を吐いて。
燭台切に嘘なんて吐きたくない。
彼の為にと思い、した事が結局は彼を裏切っていたのだと、一期はやっと気付いたのだ。

「……やはり、そなた達は安い絆ではなく魂で結び付いているのだな」
「……」
「三日月殿……」

首を傾けた三日月。だが、その顔は一期を恐怖に染めていたその顔ではない。
どこか、慈しみを感じる視線だった。

「よもや、俺に入り込む隙間は全く無かった訳だ。……謝って済むとは思っておらんが、一期。酷を強いてすまなかった」
「……三日月、殿……」
「……燭台切、お前には俺を斬る理由があるだろう。斬りたければ、斬って構わんぞ。俺はそれだけの事をしたのだからな」
「……」
「燭台切、さん……」

燭台切は感情の読めない瞳で三日月を見ている。
燭台切から感じる冷たい殺気に一期は震えた。
まさか、燭台切は本当に三日月を斬るつもりなのか。
と、燭台切は殺気を解き三日月を見た。

「……僕が三日月殿を斬る理由は無いよ。むしろ、その権利は一期くんにあるんじゃないか?」
「……燭台切さん……。……もう、いいんです。もう、終わったんです……」
「一期……」
「……三日月殿、……私は、貴方を憎んではおりませぬ。……ですから、」

私は、今までのように貴方と笑い合える関係でいたい。
その言葉に、三日月と燭台切は一期を見つめた。
その顔は、二人が見てきた中で一番美しい一期の微笑みだった。

「だってさ、三日月殿。だから、もうこの件については僕はもう何も言わないよ。……だけど、一期くんに今度手を出したら……次は、容赦しないからね」
「……分かっている。一期をもう泣かせるような事はせんさ」

一期、幸せにな。と優しい声色で伝えると三日月は部屋を出て行く。
静かになった部屋に、一期と燭台切が残された。

「一期くん」
「燭台切、さん……」

そっと、頬に触れてくれる燭台切の手。
何よりも自分が求めていた、彼の熱だった。

「……ごめんなさい……、貴方に、私はずっと、嘘を吐いて……」
「ううん、もういいんだ。君が、まだ……僕の事を想ってくれていただけで。それだけで僕は救われたんだ」
「燭台切さん……」
「……君が……僕から離れていく事が、怖かった」

一期を抱きしめている手が震えている。
震えているのは、大切なモノを失う恐怖を感じたから。
燭台切も、一期と同じように恐怖に震えていたのだ。

「……きっと……、僕は君を失ったら……生きていけない……」
「!!!燭台切さん……すみません……。本当に……ごめんなさい……!」

燭台切が初めて一期に見せた、心の奥底にあった弱い部分。
一期を誰よりも深く愛しているが故に、その一期を失う恐怖。
彼が自分をそれだけ深く愛してくれているのだと気付き、一期は耐え切れず燭台切を強く抱き返した。

「もう……、貴方から離れたくない……!」
「僕もだよ……。もう、君を離さない……!」

眼の奥が、熱くなる。手が、口が震える。感動のあまり、これ以上何も言えなかった。
心の底から湧き上がる想いを抑えきれず、一期はただ燭台切の胸に顔を埋めた。
燭台切の腕が一期の背に回り、きつく抱き締められる。
誰よりも愛しい声で何度も名前を呼ばれて、一期の頬に幾筋も涙が頬を伝い落ちた。

「一期くん……顔を見せて?」

今にも泣き出しそうな笑顔をした燭台切の声に、一期は顔を上げると優しく頬を撫でられる。
しゃっくりを繰り返しながら泣く一期の涙を、燭台切は何度も優しく拭い続けてくれた。
添えられた手を縋り付くように握りしめて、頬を擦り寄せる。
一期にとって、他の何にも代えられない、愛する人の温かな温もりだった。

「燭代切さん……、いえ、光忠さん……、貴方を……誰よりも愛してます……!」
「僕もだよ、一期くん……。狂おしい程、君を愛してる……!」

想いが通じ合う事がこんなにも幸せで、狂おしい程愛しいなんて。
身を焦がし、魂を狂わせる程の悦びに想いを伝えると、唇を奪われる。
今までにない、性急で一期を激しく求める情熱的な口付け。
一期も本能のまま、燭台切を求めるように口付けを求めた。
ひとしきり互いの熱を奪い合った後、一期がそっと目を開けると燭台切の瞳からも大粒の涙が頬を零れ落ちていた。

「一期くん……ごめんね、今日だけは……カッコよく、出来そうにないや……」
「光忠さん……、みつただ、さん……っ、光忠さんっ……!」

泣き笑いながら燭台切は一期を強く抱きしめる。
彼の涙に、心から愛されているのだと。彼は自分だけのものなのだと一期の心は強く満たされてゆく。
声を上げて泣きながら、二人はただただ、互いの身体をきつく抱き締め合った。


貴方が居てくれるから、私は生きていける。
貴方の傍が、私の居場所。
もう、離さない。決して、離さないで。
ずっと、ずっと、貴方だけを愛してる―――。




■ END ■




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