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「■ 刀剣乱舞 短編」
▼ 審神者

【審神者】邂逅

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*無双主人公(審神者の前世)に出会う刀達*



歴史では戦国時代と呼ばれる時代。
織田や豊臣、武田や上杉、伊達に毛利。
そして後に江戸幕府を開く徳川。
名立たる武将が天下統一を目指し、戦った時代。

その歴史改変を防ぐ為、刀剣男子達は越前に飛んでいた。
第一部隊が降り立ったのは、戦が終わってそんなに時間の経っていない戦場。
残っている生臭い血の匂いが、それを物語っている。

「酷いもんだこりゃ……」

転がる死体、折れた刀身や槍。
地面を染める、赤い血。
様々な時代で存在した刀達だが、やはり戦場での凄惨さは中々慣れる事が出来ない。

「……僕達は、結局殺す為の道具……なんでしょうか」

ぽつり、と呟いた堀川国広の言葉。
自分達は、今現在は審神者の力によりヒトの姿を得ているが元々はあれらと同じ刀である。
人を殺す為の、道具。
この時代は、そうだったのだ。

「……持つ奴によるんじゃねぇか?殺しの為に使う奴もいれば、お宝のように飾る奴もいるしな」

俺等がどうこう言ったところでしょうがねぇだろ、と鶴丸国永は言う。

「……お二人共、話をしている時ではないようですよ」

静かに一期が二人を諌める。一期の言葉の意味に二人は気付いたようで言葉を止めた。
何者かの気配。

「……敵か?」
「……気配が薄くて掴みにくいな……。これは、相当な手練かもね」

薬研が目を凝らすが、敵の姿を確認出来ない。
その気配すら、おぼろげで、掴み辛い。
だが、ここにそんな手練がいただろうか?

「!」

と、先に見えたのは、人影。
その人物の姿を確認した全員は、目を疑った。

「大将……!?」
「主様が、どうして……」

そう、見えたのは彼らの主である審神者の青年。
予想外の人物に、刀達に動揺が走る。
だが燭台切は冷静に観察していたようである程度の確信を持って呟いた。

「……いや、主さんじゃない。物凄く似てるけど、雰囲気が違う」

全員は、審神者に良く似た青年を見つめる。
主と同じ髪色だが、髪は少し長い。
戦装束は、海のような青。
そして惜し気もなく晒された足は、細いが雌鹿のようにしなやかで。
その手に握られた、紅と蒼の双剣。
少年のような体型だが、纏う雰囲気は熟練した武士(もののふ)そのものだった。

「……そこにいるのは誰?」

青年が、こちらに視線を向けたまま問う。
刀達は顔を見合わせる。相手は一人。先に仕掛けるべきか。
だが。

「あっ、あの……!」
「お、おい、国広!!」

審神者に似た青年の前に、堀川が姿を現す。
慌てて薬研が連れ戻そうとしたが、遅かった。
こうなっては仕方が無く、全員は青年と対峙する事になる。

「……君達は……?」

警戒の色を強める青年。
正面で見る青年は、本当に審神者と瓜二つだった。
白い眼帯をしている事も。
だが、すっと青年が眼帯を外した時に見えたのは。

「紅い、瞳……」

審神者の青年の隻眼は、目の傷の為常に閉じられている。
だが、目の前の青年の瞳は手に持つ獲物(双剣)と同じ紅と、蒼。
その紅い瞳の威圧感に、全員は金縛りにあったように動けない。

「……君達は、敵じゃないみたいだね」

青年の口から出た言葉に、刀達は顔を見合わせた。
青年は眼帯をして、警戒の色を解いた。

「どうしてそうと言い切れる」
「おい……!」

怪訝そうな顔をする鶴丸に、薬研が静止をかける。
目の前の青年はふ、と笑みを見せた。
その笑みも、どことなく主と重なる。

「だって、君達は【ヒト】じゃない」
「「!!!」」

あっさりと言われ、飄々とした鶴丸も流石にギョっとしたようだ。
だが、敵ではないと認識されただけでもいい。
刀達は持っている獲物(刀)を収める。

「あの、どうして、それが分かったんですか……?」
「……僕の紅い目は【千里眼】だからね」

聞き慣れない言葉に刀達は顔を見合わせる。

「驚異的な視力、運動能力や動体視力の向上。そして……未来を【観る】力」

まぁ、だからヒトじゃないモノも何となく分かるよ。と青年は笑う。

「それに、なんでだろ。……他人じゃない、気がするんだ」

ぽつり、と呟いた青年。

「あの、貴方は……」

目の前の青年の正体を知りたい。
自分達の大切な主と関わりのある人物かもしれないから。

「僕?僕は、紫音那由他。今は織田軍……まぁ、秀吉に仕えてる」
「那由他……」

主と同じ名前に、同じ顔。これは、きっと。

「主さんの、ご先祖さま……?」
「へ…?ある、じ……?」
「俺等の大将が、アンタにそっくりでな」

刀達は、自分の主である審神者の事を話した。
青年、那由他は疑いもせず静かに話を聞いていた。

「そっか……。千里眼は、消えたのか……」

よかった、と安堵したように言う那由他。
「何故」と問うた鶴丸に、那由他はふふ、と笑う。

「だって、こんな力、いらないもの」

この力のせいで、争いが起こった事もある。
この力のせいで、自分だけじゃなく妹の人生にも影を落とした。
強すぎる異能の力は、迫害され、争いを生むだけだから。

「ねぇ、未来の僕は、元気にしてる?幸せに生きてるかな」

那由他に質問され、刀達は顔を見合わせる。

「幸せかどうかは、大将じゃねぇから分からねぇよ。だけど、俺等は大将と出会えて幸せだぜ」
「よく笑ってくれますし、僕達にも優しいです」
「ちょっと身体は弱いみたいだけど、頑張り屋さんだよ」
「私にとって、自慢の主様です」
「面白い奴だと思うぜ。嫌いじゃねぇな、ああいう奴」
「俺、あの人の事大好き!」

刀達の言葉に、目を瞬かせた那由他だったがすぐに嬉しそうに笑った。
その笑顔が、自分達の主と重なる。

「あはは、未来の僕は幸せ者だね。こんなに信頼して貰える子達がいるんだから」

嬉しいな、と笑う那由他は泣いているようにも見えて。
だが、悲しさからくるものではないようだった。
と、遠くから青年を呼ぶ声が聞こえる。

「那由他~、どこ~?」
「半兵衛……」

ぽつりと呟いた那由他。
ちらり、と那由他は刀達を見て名残惜しそうにしている。

「ごめんね、そろそろ戻らないと」
「あ、はい……」
「……多分、もう会えないんだろうな。君達とは」

寂しそうに呟く。
去ろうとした那由他は、ふと振り返り言った。

「ねぇ。未来の僕に【幸せに生きて】って伝えてくれないかな」

僕みたいに、ならないで欲しいから。
託された願いに、刀達は頷いた。

本丸に帰った刀達は、那由他からの伝言を主に伝える。
主は驚いたようだったが、そのメッセージを受け取り優しくお礼を言った。
その優しい笑みは、過去で出会った那由他と全く同じものだった。



彼らは後に【紫音那由他】について文献を調べたが、彼に関する記載はどこにも残っていなかった。
だが、残っている【名の無き武将】の活躍。
歴史に埋もれ、隠された主の祖先との邂逅。
それは、過去で出会った不思議な出来事。


『未来の僕。君は、大切な人を失わないようにね……―――』

そして審神者は夢を見る。
夢の中で、そんな声が聞こえた、そんな、気がした。


* 終 *




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