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「■ 刀剣乱舞 短編」
▼ 燭一

【燭一】はちみついちご

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春麗かな本丸。
桜の花は美しい桃色の花弁を散らせ。
寒さから目覚めた野の草花は青々と身を茂らせる。

遠くから、子供特有の高めの声が聞こえる。
鳥の囀る音、風のさざめく音。

連戦続きで力をかなり使い、体力的に疲労していると思われる審神者に休息をお願いした刀達。
最初は審神者の青年は驚いた顔をしたのだが、彼らの心遣いを感じて「ありがとう」と礼を言った。
そして、刀達にも休息が与えられ各々が好きな事をのんびりとやって休暇を満喫していた。

「う~ん……。風が気持ち良いなぁ……」

燭台切は思いきり背伸びをする。
空は澄んだ様に青く、穏やかで柔らかい風が頬を撫でた。

「こんなに気持ちが良いと、昼寝でもしたくなるね」

縁側に座り込み、隣りにいる一期に話し掛ける。
本丸の中でも比較的隅にある縁側なので、人の気配は無い。
遠くで、短刀達がきゃいきゃい遊んでいる声が聞こえるだけだ。

「ふふ、そうですね」

燭台切の隣に座っている一期は穏やかな笑みを浮かべている。
釣られるように、燭台切もふわりと笑った。
その綺麗な笑みに、一期は一瞬見惚れてしまう。

「一期くん?」

燭台切が一期を見る。
一期は頬を紅く染め、燭台切はそんな一期を不思議そうに見つめた。

「……どうかしたのかい?」
「いえ、燭台切さんってやっぱり格好良いなって思って」

一期は嬉しそうに燭台切の肩に頭を乗せ、寄りかかる。
そんな一期を見て燭台切は優しく笑い、一期の肩に腕を回した。
一期が燭台切を見ると、燭台切は一期を見つめていた。

「一期くん……、口付けしていいかい?」

そんな燭台切の言葉に一期は微笑み、目を閉じる。
そして、唇に触れてきた温もり。
最初は軽く触れるだけ。
そして少しづつ深くなっていく口付け。
燭台切の舌が一期の舌を絡め取る。
何度も角度を変えて口付けをした。

「燭台切さん、好きです……」

一期はもっと燭台切の温もりに触れたくて、燭台切の胸にそっと頬を寄せた。

「僕もだよ、一期くん」

燭台切も優しく、一期を抱きしめてくれた。
幸せな時間。
貴方といる時間は、全て幸せで、愛しくて。
全てが、大切な優しい思い出。
しばらく二人で寄り添っていると、燭台切が一期を見た。

「一期くん、膝枕をしてくれないかな」
「えっ」
「……駄目、かな」
「……ぅ……、わかり、ました……」

一期は、燭台切のお願いには弱い。
一期は恥ずかしそうに赤面していたが、小さくこくり、と頷いた。

「ありがとう、一期くん♪」

満面の笑みで言われてしまったら、一期はもう答えるしかない。
本当に、惚れた弱みだと思う。
一期が正座をし、その膝に燭台切が頭を乗せた。

「どうですか?」
「ん……、想像以上に気持ち良いよ」

燭台切は笑った。
燭台切は少し一期より身長が高い。
いつも一期は燭台切を少し見上げる立場になるので、こんな風に見下ろすのは新鮮な感じがした。

「そういえば、主様から苺を頂いているんです。頂きますか?」
「ああ、そういえば知り合いから貰ったとか言って皆に配ってたね」

甘くて美味しいですよ、とにっこり笑う一期は恋人の贔屓目を抜いても綺麗だと思う。
光に透けてきらきらと反射する薄い蒼碧色の髪、白磁のように白い肌、そして、琥珀のような綺麗な瞳。
その手に持っている鮮やかな赤い苺とその肌の白さの対比がやたらと目についた。

「あれ、その苺……」
「あぁ、主様が蜂蜜をかけると更に甘くて美味しくなるよって言ってたので」
「主さんは甘党だからねぇ」
「でも、疲れてる時には甘いものがいいんですよ?」

くすくす笑いながら苺を食べる一期。
苺にかかった蜂蜜がとろりと零れそうになり、舌でそれを舐め取る一期の仕草に燭台切は釘付けになる。
そんな視線に気付かない一期は、ぱくりと一期を食べた。

「ねぇ一期くん」
「はい?」
「僕も、苺を食べて良いかな」
「ええ」

苺の入った皿を動かそうとすると、やんわりとそれを静止させられる。

「一期くんが、食べさせて」
「え……」
「駄目かな?」
「……、分かりました」

と、手で一つ苺を摘んだ一期をまたもや燭台切は制する。

「口で、食べさせて」
「えっ!?」

それは、つまり、口移しで食べさせて欲しいという事になる。
まだ昼間だ。ここが幾ら人があまり来ない場所とはいっても必ず来ないとは言い切れない。
どう答えたものか、と一期が迷っていると燭台切が更に追い討ちを掛けてきた。

「……嫌?」
「え!?嫌、ではないんですけど……」
「じゃあ、やってくれるよね?」
「あ、うぅ……」

口で燭台切に勝てた試しが無い一期は、断る事も出来ず真っ赤になる。
惚れた弱みを最大限に利用している燭台切も燭台切だが、それはお互い様である。
燭台切のお願いに弱い一期は、最終的に首を縦に振るしかなかった。

桜色の唇に、銜えた苺。
恥ずかしいのか、少し赤面した様子で苺を銜えたまま身を屈める。
もう少し見ていたい名残惜しさを感じつつも体勢的に辛いだろうから、そっと唇を開いて苺を銜える。
口の中に広がる、苺の甘さ。
もっと、甘いものが欲しい。
燭台切はそっと一期の後頭部に手を回し、そっと逃げられないように拘束し唇を塞ぐ。

「ん、!……っ、ふ……」

口の中で、苺が溶ける。
口内に広がる苺と、蜂蜜の味。
一期も、次第に大胆になってきて互いに舌を絡めてきた。
口の中に苺が無くなった後も、二人の口付けは続いていた。

「……甘い、ね」
「燭台切さん……」
「ありがとう、一期くん」
「いいえ……」

口付けで、少し熱に浮かされたような一期の表情。
交際を始めてから気付いた事だが、一期は口付けを好んでいるようで。
そんな彼を愛しいと思いつつも、誰にも渡したくないという独占欲も強くなる一方で。

「一期くん、好きだよ」
「私も、好きです……」

そっと燭台切が一期の頬を撫でる。
そんな燭台切の手に擦り寄るように、一期は頬を寄せた。
にっこりと笑う燭台切の笑顔に、いつも一期は心を乱されているのを感じていた。
でも、嫌ではない。むしろ、嬉しくて。

「燭台切さん……」
「ん?」
「手、繋いでいいですか?」
「ふふ、勿論だよ」

そっと燭台切の手を握る。
すると、燭台切は指を絡めるように握ってきた。
所謂、恋人繋ぎ。
手から伝わる暖かさが、心地良い。

ふわり、と舞う桜の花。
一期は燭台切の髪を撫でる。
もう片方の手は、繋いだままだ。
燭台切は穏やかな顔をして眠っていた。
一期は燭台切の寝顔を眺めたまま、優しい笑みで燭台切の柔らかい髪を撫で続けていた。

「燭台切さん、どんな夢をみてるのかな……」

一期は眠る愛しい人を起こさないように、そっと口付けを落とした。
どうか、貴方の見る夢に、私が一緒にいますように。


春の柔らかな風が二人の頬を優しく撫でる。
ゆっくりと穏やかに揺れる桜の木が、まるで揺り篭のように感じた。



* 終 *




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