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「■ 刀剣乱舞 短編」
▼ 薬堀

【薬堀】蒲公英の咲く丘で

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穏やかな風。
柔らかい風は二人を包みこむ。
まるで、抱き締め、守るかのように……。


戦いが続く中、偶には休息が必要と休暇を貰った刀達。
そんな中、最近堀川のお気に入りという丘に薬研と堀川は来ていた。
緑の丘、そこに転々と咲く蒲公英の花。
暖かく、穏やかな風の流れる丘で二人はのんびりとしていた。



「ねぇねぇ、薬研」

堀川の呼ぶ声に振り返れば、にこにこと笑みを浮かべる堀川の姿。

「どうした?」
「横になって」

一瞬「は?」と薬研は思わず聞き返してしまった。
突拍子の無い言葉に呆然とするが、堀川はにこにこと笑いながら同じ事を言う。
と、自分の膝をポンポンと軽く叩きながらにこっと愛らしい笑みを浮かべた。

「膝枕してあげるから、横になって」
「ッ……!?」

それこそ絶句する薬研。
実際その申し出は嬉しいのだが、本丸から近いこの場所にいつ誰が来るかもしれないこの状況でそれは恥ずかしい。
薬研が己と葛藤しているのを露知らず、堀川は「はやくー!」と言っている。

「こういう時だから……薬研に休んで貰いたいんだ」

ダメ?と困ったように見つめてくるその視線。
自分より年上の彼だが、恋人の贔屓目もあってとても愛らしい。
この状況では薬研にとっては最凶の攻撃である事に間違いないだろう。
薬研が己と葛藤する事、数十秒。



そして。



「~♪」

嬉しそうに薬研の髪を撫でる堀川と。

「(……恥ずかしい……)」

嬉しいよりもかなり恥ずかしいが先行しているらしい薬研。
堀川は薬研の髪を優しく梳く。
さらさらした綺麗な黒髪が手に馴染む。

「足が痺れたら言えよ」
「ふふ、うん」

自分を心配する薬研の言葉に堀川は微笑む。

「(……触りたい)」

そう思った薬研は手を堀川の頬に当てる。
すると堀川は愛しそうに頬を寄せた。
そのまま惹かれるように二人は口付けを交わす。
大切な人と共に過ごし、口付けを交わすこの時が愛しくて、幸せで堪らない。
唇が離れ、堀川は薬研の髪を梳く。
地面に寝転がって空を見上げる薬研の視界に、風に乗って舞う蒲公英の綿毛が映る。
穏やかな時間が流れていく。

「寝てもいいよ、薬研」

優しく笑ってくれる堀川。
堀川の髪を撫でる手と、膝の温もりが心地よくて。
睡魔が来るのは時間がかからなかった。

「おやすみ、薬研」

大好き、という言葉と共に唇に落ちてきた口付け。

「おやすみ……」

恋人と二人きりで過ごす時間、愛しい恋人。
今までにない、穏やかな眠りだった。


戦いばかりの毎日。
自分はこの陣営の中では幼いとは思っていたが、もっと幼い彼はこんな中でも弱い所を見せる事が無い。
強がっているのか。それとも……、弱い所を見せまいと振舞っているのだろうか。
だからこそ、こんな穏やかな時にこそ歳相応の笑顔でいて欲しい。
自分の前だけでも、甘えて欲しいから。
そんな思考に耽っていた堀川が顔を下げると、そこにはスヤスヤと穏やかに眠る薬研の姿。
そんな薬研の姿を見て優しく微笑む堀川。

「(寝てる時は本当に可愛いなぁ)」

あどけない顔で眠る薬研を起こさないように、そっと額に口付けた。

「薬研、大好きだよ」



■■■■



「…?」

薬研と堀川の二人を探して蒲公英の丘に足を踏み入れたのは、燭台切と一期の二人で。
二人は、そこで寄り添って眠る薬研と堀川の姿を見て苦笑する。

「こんな所で寝ると風邪引いちゃうよ」
「でも、これだけ暖かくて……穏やかな場所なら眠くなっても仕方ないですよ」

穏やかに寄り添って眠る二人を起こすのが忍びなくて、燭台切と一期は二人のすぐ横に腰掛ける。
そしてそっと二人の頭を撫でてやった。

優しい風が二人の頬を撫で、回りにある蒲公英の綿毛をふわりと飛ばす。
そんな平和な光景に、一期は自分の心が癒されるのを感じていた。

二人が起きるまで、もうしばらくここで―――。

穏やかな風と、蒲公英と、明るい太陽。
燭台切はそっと一期の手を握る。
一期は驚いたようだが、すぐ頬を染め嬉しそうに微笑み燭台切に寄り添った。
太陽の明るい日差しに、燭台切は目を閉じる。
こんな幸せな時間が、ずっと続いてくれるように。
そう願わずにはいられなかった。



暖かい温もり、大切な愛する人。
大切な想いを胸に抱え、祈る。
もう少しだけ、この平和な時を感じていたいから……――。



* 終 *




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